売木村山村留学センター
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売木村の山村留学ブログ

11月5日

11-05 (1).jpg11-05 (2).jpg村の秋色感謝祭&新米まつりが開かれた11月5日(日)、中学校の総合的な学習でヨモギを使ったお菓子を販売する予定になっていた中学生女子2人は、準備のため朝から出かけ、他の子たちは朝食後の小一時間、ヤギの冬のえさ調達に精を出しました。例年はもっと早い時期から何度かえさ集めをしましたが、今年は秋の不順な天候や毎週末に降る雨の影響などで、全く集められないままこんな時期になってしまい・・・。もう何度か霜も降りて、集めようとしている葉っぱが霜でやられている状況。でも、ヤギが冬を越すためにはたくさん必要なので、とりあえずヤギが大好きなクズ狙いでセンター近くのクズ繁茂地へ。蔓延るクズの、つるから葉柄部分を折りとってかごに入れていきました。ただ、もう葉が緑色ではなくなってきているものも多く、葉柄から折りとると葉だけが落ちてしまい、どんどんとることはできませんでした。
9時15分からは、村の子数名も集まってセンターの外で太鼓練習。秋色感謝祭のふるさと館会場で11時から、”うるぎ子ども太鼓”が演奏する予定なので、事前練習です。室内での演奏だと音もよく聞こえ、振動を体感してもらうこともできますが、野外ではそうはいきません。野外での演奏はどんな感じになるのか、先に確認しておこうということで、本番を想定し打ってみました。何だか不安が残る部分もありましたが、皆で太鼓を車に積み込み、歩いたり走ったりして会場へ。
11-05 (3).jpg11-05 (4).jpg会場に着くと、はっぴを着て、愛知県の黄柳野高校太鼓部の高校生たちの演奏を鑑賞。大いに刺激を受けた学園生たち。続いて、自分たちの出番です。アナウンスが流れ、1曲目は”寄せ囃子”を発表。お客さんが近くに寄ってきたくなるように、楽しげに演奏することを心がけていたのですが、「お通夜みたいな顔をしていたよ。」とは ある人の弁。
HeさんのMCを挟み、2曲目は”豊年太鼓”を披露しました。雨乞いの太鼓ですが、五穀豊穣・豊作の喜びごとの時にも打ち鳴らすので、秋色感謝祭&新米まつりにはぴったり。気持ちを込めて打ちました!
11-05 (5).jpg11-05 (6).jpgそして、”三宅島神着木遣太鼓”を3曲目に発表。皆で動きを合わせ、お互いの音をよく聞くことを意識しながら、大きな声でかけ声をかけたり、腰を低く落として打ったりできました。
屋外での演奏なのでなかなか音は響きませんでしたが、音を合わせることを大切にして打ち込み、そろそろ打ち止めるという内容の唄を全員で唄い、早打ちをして終了。最後はピタッと合わせ、お客さんたちから、大きな拍手をいただきました。
11-05 (7).jpg11-05 (8).jpg子どもたちは一度 その場からはけ、観客席側へ。うるぎ山のぶんなり太鼓さんの演奏を見て、様々なことを吸収したよう。最後に、太鼓を指導してくださっている藍羽さんが作曲された”楽”という曲を、黄柳野高校太鼓部・うるぎ山のぶんなり太鼓の人たちと、うるぎ子ども太鼓のメンバーで合同演奏。練習なしのぶっつけ本番だったので、ばらばらになってしまいましたが、元気よく楽しく打つことはできました。反省もあったり、自信をもつことができたり、他団体の演奏を見て学んだこともあったりした秋色感謝祭への出演で、13日後に迫ったセンターの収穫祭にむけて弾みがついたようです。
20~30分ほど会場で自由に過ごした学園生たちは、12時から”かかしコンテスト”の表彰式に参加。8月末に皆で作り出展した『じぇんとるまん』と名づけた案山子は、投票による入賞や村長賞には届かなかったものの、素晴らしい作品を創作したと、売木村イベント実行委員長さんが特別に表彰してくださいました! 賞状とお菓子の詰め合わせをいただき、ほくほく顔の子どもたちでした。
お弁当や会場で販売していたポン菓子を食べ、少し休憩した後は、再びヤギの冬のえさ調達へ。車で売木トンネル付近のクズ繁茂地に向かい、朝と同様に葉柄部分から折りとってかごに入れていきました。
11-05 (9).jpg11-05 (10).jpgクズのつるはとても丈夫なので、思いっきり体を預けてもこのとおり!!
少しでも緑色の葉を選んで採る子もいれば、つるを引っ張って手当たり次第採る子も。手の届きそうな、辺り一帯のクズの葉を小一時間で採り尽くしたので、別の場所へ移動することに。
11-05 (11).jpg11-05 (12).jpg秋色感謝祭のふるさと館会場に寄って、ジャズバンドの助っ人としてトランペット演奏をしたHyさんを車にピックアップ。全員で、売木川沿いへ。やはりクズの葉狙いだったのですが、もう採れないくらいの状態になっていたので断念し、セイタカアワダチソウを採ることに。硬い茎を折ったり根こそぎとったりしていた子どもたちでしたが、ヤギが好んで食べるのは葉っぱ。茎ごと持ち帰るとかさばるので、葉っぱだけをかごに入れることに。初めは一枚ずつむしり取っていたところ、誰かが、花が咲いている茎のてっぺんから下に向けて、握った手を動かすと、ものの見事に一気に葉っぱが取れることを発見。葉っぱが小さいのでかなりの量を採ったつもりでも、あまりヤギのお腹の足しにはならないけれど、学園生たちは面白がって、シューッシューッと手を動かしていました。それからまた車に乗って移動。通学路沿いの斜面へ行き、これまたヤギの好物の桑の葉を採ることに。若くて小さい木から、初めは一枚ずつ採っていたのですが、セイタカアワダチソウと逆で、木の下の方を握って上に滑らせると、いっぺんに取れることを見つけた子が!! そんなわけで、短時間でその辺りの桑の葉を採れるだけ採って、センターに戻りました。
セイタカアワダチソウと桑の葉は、かごに入れたまま乾燥させて保存。午前中に採って軒下に広げて置いておいたクズの葉と、午後に採ってきたものは、干すために葉柄を結ぶ作業をしなければなりません。一掴みの葉柄に、合成繊維製テープの端で巻き結びをし、テープのもう一方の端にも一掴みの葉柄を巻き結びでとめるのです。
11-05 (13).jpg11-05 (14).jpg巻き結びは、船の体験活動の時に習得したはずなのですが、忘れてしまっている子が多く・・・。何度も指導員に聞いたり確認してもらったりしつつ、作業を進めていきました。難しくてどうしてもできない子たちは、一掴み分の葉柄を揃え直し、結べるようになった子に渡すことを引き受けていました。それほど大量ではなかったので、30分ほどで終了。
合成繊維製テープの両端に結ばれたクズの葉は、ビニールハウスの中に干しました。ただ、ヤギが無事に冬を越せるくらいの食糧はまだまだ集められていないので、これからも皆でいろいろな草や葉を集めなければ!!

17/11/07

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