12月3日
昔、村の誰もがやっていたほど盛んだった炭焼きも、今現在、現役で焼いている方は70~80代のほんの数人のみになってしまっています。しかし、冬の生業として炭を焼いていた昔の村人の生活の一部を体験してみようということで、12月16日・17日あたりに学園では炭焼きを予定しています。その準備を12月3日(日)に行いました。
作業としては、炭焼き原木と、窯の焚口で焚く薪の準備です。2班にわかれ、1班はマサカリや手斧を使い、炭にするには太すぎる原木や焚口で焚くには大きすぎる薪を、割る作業にまず取りかかりました。いわゆる”薪割り”です。怪我をしないよう、マサカリの使い方をしっかりと教わってから、一人ずつ体験。継続生たちは昨年の体験で、スパッと割れた時の爽快感を知っているので、はりきってやり始めました。
その様子を見ていた1年目の子たちも「早くやってみたい!」と好奇心いっぱい。炭焼き原木はナラの様な硬い木が良いとされていて、そのような木を一発で真っ二つにするのはかなり大変でした。しかし、薪用のシラカバなどはやわらかいので、上手く割ることができた子もいました。
並行してもう1班の子たちは、林の中へ行き、薪集め。2日くらいは焚き続けなければならないので、キャンプで使うような細いものではなく太いものが結構な量 必要です。伐り倒してあった木をセンターの倉庫前まで運び、そのままでは焚口で燃やせないので、のこぎりで30~40cmくらいの長さに切る作業をしました。林の中から木を運び出すことも、のこぎりで切ることも、とても力が必要で大変でした。
1時間くらい経ったら、2つの班の作業を交代。のこぎりからマサカリに持ちかえ、順番に薪割りに挑戦する子どもたち。
振り下ろしたマサカリの重みを活用し、一発で原木の真ん中に命中させ、真っ二つにできた子もいれば、狙いを定めたところに当たらず、土台にしている丸太にばかり振り下ろしてしまう子もいました。中には、マサカリで割った原木のうちまだ太いものを、さらに手斧で割る作業を買って出る子も。一度、薪割りの爽快感にはまってしまうと、「もう一回やりたい。」と言ったり、順番待ちをしたりしていました。
お昼ごはんと食休みをはさんで、午後も薪割りと薪をのこぎりでだいたい切り揃える作業を引き続き行いました。午後3時頃からは、体験留学にきた子たちが活動に加わることになり、学園生たちは一緒に作業をしようと誘っていました。
炭焼き原木を割ったり、薪を切り揃えたりする作業が捗ったら、畑の横にある窯のすぐ近くに、運びました。そして、原木はドラム缶窯の中に詰めていき、薪は屋根の下に積みあげました。ドラム缶の形に合わせて、ぱぱっと原木を見繕い、できるだけ隙間なく詰めることは、なかなか難しいもの。けれども、煙突の下辺りに小さな空間を残した以外は、なんとか上の方までぎっちりと詰め込むことができたので、ドラム缶に蓋をしました。
17/12/06