12月16日・17日
12月16日(土) 午前9時頃から、炭焼きを開始しました。ドラム缶窯の中に原木を詰めたり、薪の用意をしたりすることは、2週間ほど前にやってあったので、すぐに焚口で火を焚けばよい状態でした。
窯の中に詰めた原木を蒸し焼きにするのが炭焼きなので、火を絶やすわけにはいきませんが、誰かがずっとはりついておかなければならないわけでもありません。学園生は10人(1人帰省していたため)いるので、2人組を5つ作り、交代で1時間ごとに様子を見に窯の所へ行き、必要に応じて薪をくべていくことに。
最初のペアがドラム缶の手前側にある焚口で、マッチを擦り、焚きつけから薪に火を移し、火を大きくして太い薪を燃やし始めました。
とりあえず2日間ほどは、焚口に薪をくべ続けるのみ。薪をどんどん燃やしすぎて炎が大きくなってしまうと、原木に引火してしまう危険があるので、気をつけなければなりませんが・・・。寝ている間に火が消えてしまうであろうことには目をつぶることにし、起床してから中学生の就寝時間までは、学園生たちがリレー形式で火の番をしていきました。
炭焼きと並行して、16日(土)と17日(日)にはセンターの年末大掃除もしたので、学園生たちは大忙しでした。担当場所の大掃除をしながら、炭焼きの火の番の時間には忘れないように窯へ行くという2日間。
昔は、いろりで薪を燃す生活で煤がたまったため”煤払い”と言われていた大掃除は、元々、お正月に歳神様を気持ちよくお迎えするための神事として行われていたそうです。ミーティングでそんな話を聞き、掃除の基本は上から下へ ということを叩きこまれてから、担当場所の掃除に取りかかった学園生たち。
廊下担当の子は、張り巡らされている窓の掃除に大部分の時間を費やしていました。外気が低い中、窓のサッシやレールに溜まっている埃や虫の死骸などをブラシや綿棒・雑巾を使って取り、きれいにしたり、窓の内側も外側も水拭きをして新聞紙で磨いたり。とても時間がかかるので、2日目は助っ人がたくさんいました。 寒い中でしたが、皆、丁寧に作業をしたおかげで、廊下のたくさんの窓は見違えるほどピカピカに!
厨房に配置された2人は、食育指導員の指示で、レンジフードを磨いたり、ガスコンロの汚れを落としたり、壁や床を拭いたりと、2日間 手が荒れるほど一生懸命掃除をし、隅々まできれいにしました!
学習室掃除では、普段はそのまま清掃している机や本などをどかしました。本棚から全ての本を出し、床に広げると、大変な状態になりましたが、棚をきれいに拭き、本を整頓しながら戻していきました。
毎日掃除をしているトイレも、換気扇を外して洗い、個室の仕切りの上の埃を落とし、仕切りや壁や扉なども雑巾で拭くなど、いつもはやっていないところまで目を配って行いました。男子トイレは、小便器を分解して洗うことも。
浴室も、換気扇を外して洗ったり、壁を上から下へこすったりと、通常の掃除では手が回らないところに時間をかけて丁寧に掃除しました。
毎日掃除をしているわけではない大広間は、動かせるものは全て移し、照明器具や鴨居・敷居などを拭き、畳に掃除機をかけ、最後は固く絞った雑巾で畳を拭きました。
17日の夕方には、自分の担当場所が終わった子たちが、まだの所を手伝う姿が見られました。皆で協力してセンターをきれいにしようという気持ちを2日間持ち続け、真剣に取り組めた子たちが多く、網戸などもきれいにして、大掃除は終了。掃除の掃には”払い清める”、除には”すべてにわたって”という意味があるそう。学園生たちは、センターをきれいにしただけではなく、自分の1年間の厄や穢れを祓い、心も清めた状態で、歳神様をお迎えすることができそうです!
17/12/18