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売木村の山村留学ブログ

精神統一の練習?と炭 窯出し

冬休みで帰省していた学園生たちは、1月6日に元気な姿で帰園。翌日から学校の3学期が始まりました!しかし、2日登校したらすぐに3連休。
1月9日(土)、新年最初の週末の活動は雪遊びを予定していたものの、全くの雪なし状態・・・。予定を変更せざるをえません!たっぷりと?出された学校の宿題が終わっていない子も数人いたので、午前中はとりあえず自由時間に。そして、10時半からお昼までに、ある作業を皆ですることに。
1-9 (1).jpg作業開始して5分ほど経ったところ。まだ、皆、集中しています。
1-9 (2).jpg1-9 (3).jpg実は、学園生たちが田んぼで育て、昨秋収穫した「もち米」は、精米機にかけても沢山の籾米が交じった状態で出てきてしまったのでした。籾米があまり膨らんでいなかったから? 今月中には「どんど焼き」が予定されており、お餅を搗いて持って行かなければならないのですが、沢山の籾米入りのお餅は食べにくいというか、ちょっと食感がよくないのではないかと。そんなわけで、ある作業とは・・・”精米したもち米の中から籾米を取ること”。ひとり1枚ずつもち米の入ったトレーと、お皿と、塗り箸を受けとり、選別作業開始。お箸の正しい使い方の練習も兼ねて、できるだけお箸で籾米を掴み、お皿に入れていくことに。
1-9 (4).jpg作業開始後、1時間経過。地道に、自分のトレーの中から籾米を見つけてはお箸で掴みお皿に移していく学園生たち。初めのうちは集中して静かにやっていたものの・・・。
1-9 (5).jpg目と手を酷使するので、それぞれ時々休憩しながら、進めていきました。同じ座卓で作業している子とおしゃべりに夢中になりすぎ、籾米の選別が捗らず、窓際の机へ移動させられる子や、「別に籾米入りのおもちでもいいよ~。こんな作業しなくていいじゃん!」と不平を言い続ける子も。中には終始無言で、一心不乱に作業している子もいましたが。小学生のトレーには、中学生より少なめのもち米しか配られていなかったので、自分の担当分が終わった小学生は、中学生の手伝いを。
作業開始から、約2時間経過。
1-9 (6).jpg相変わらずぺらぺらしゃべりながら作業している子たちもいて、指導員に注意され、しばらくは静かになるもののまたやかましくなるという状況でした。けれども、だんだん、最初に自分のトレーに配られた分のもち米の選別が終わり、まだ終わっていない人の分を手伝う子が増えたので、全体として、もうすぐ終わりそうな感じに!お昼ごはんの予定時間が過ぎていたので、最後はお箸だけではなく手の指も使っての籾米取りに。作業開始から2時間半経過。
1-9 (7).jpg皆、籾米以外にも、緑色っぽいお米や黒くなっている部分があるお米もきれいに取り除いていました。なので、このとおり、真っ白なもち米になりました!皆、根気よく頑張り、精神統一とお箸の正しい使い方の練習ができた2時間半となりました。

1-9 (8).jpg午後は、12月19日~20日に焼いた炭の”窯出し”をすることに。まず、窯の蓋の上に被せてあった土を取り除く作業から。風が強く、土埃が舞って大変でした。土埃で汚れるのも気にせず、積極的に作業する子の姿が光りました!
1-9 (9).jpg逸る気持ちを抑えながら、取り除いた土を袋に入れ、窯の蓋付近をきれいにしたら、蓋をオープン!「あっ、炭ができてる!」と子どもたち。当然、焼く前より嵩は減っているので、ぎゅうぎゅうに原木を詰め込んだドラム缶窯の上部には空間が。
1-9 (10).jpg中に手を入れ探り、取り出してみると、立派な炭が!雑に扱うと割れてしまうので、慎重に取り出し、紙袋に入れていきます。順番に、窯の中に手を伸ばし、取り出していきましたが、窯の下の方にあったものの中には完全に炭になっていないものもありました。一旦、窯から全て出して、不完全だったものは次の炭焼きの機会に焼き直すことに。
1-9 (11).jpg完全に炭になっていない木があったことを残念がる子もいましたが、炭焼きはそんなに簡単なものではないということもわかったと思います。それでもちゃんとした炭は、紙袋にいっぱい入れて、2袋分ありました!上出来です。楽々と袋を持ち上げることができ、炭焼きされた原木は、驚くほど軽くなるということがよくわかった様子の学園生たちでした。
1-9 (12).jpgその後、早速、炭を使って何か焼いて食べようという話になり、バーベキューコンロを準備。ちゃちゃっと炭に火をつけました。
1-9 (13).jpg焼くものは、12月の活動で作った”干しいも”に決定。皆で12月中に、できた干しいもをそのまま食べたのですが、少々かたかったので、炙って食べたらよいのではという意見が出ていたのです。
初めは火力が強すぎたため、あっという間に干しいもが焦げてしまい、ちょっと黒くなりカリッとした干しいもを食べる破目に。学園生たちは1人5~6枚の干しいもを食べたのですが、熾きの状態になってから網の上で少し焼いて食べた4枚ほどは、とてもよい具合にできました!
1-9 (14).jpg「やわらかい!」「うま~っ!」「甘い!」と口々に言い、おいしい笑顔がこぼれていました!
1-9 (15).jpg自分たちで焼いた炭で、自分たちが作った干しいもを焼いて食べ、満足そうな学園生たち。全員で、「ハイ、チーズ!」
炭を実際に使ってみて、薪の様な炎は立たないこと・煙がでないこと・燃焼時間が長いこと・火力が安定していることなどがわかったと思います。

16/01/09

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