売木村山村留学センター
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売木村の山村留学ブログ

スケート活動

かつて、冬にはスケートが盛んだったという売木村。今は、1月中旬から2月上旬の期間、小学生は学校の田んぼリンクでスケートをする機会があり、留学生たちもとても楽しんでいます。しかし、中学生は学校でのスケート学習はありません。中学生たちもスケートをしたがっていたこともあり、2月7日(日)にスケート活動をすることに。
センターでは、1月末から2月の1週目にインフルエンザが流行。予防接種をしていたにもかかわらず、運悪くかかってしまい、まだ出席停止期間内だった2人はセンターでお留守番。もう滑ってもよくなった、高校受験が終わった中学3年生2人は活動に参加。7人での活動となりました。
2-07 (1).jpg隣県にあるクリスタルパーク恵那スケート場まで、わくわくしながら車に揺られること1時間半。着いたら、まず、靴を借りました。3種類(フィギュア・スピード・ホッケー)の中から1つ選び、自分の足のサイズを言って、出してもらった靴を試し履き。どの靴を借りようか迷っていた子もいたけれど、5人はスピード用に挑戦してみることにし、ホッケー用とフィギュア用が1人ずつ。慎重に靴合わせをし、よりぴったりするサイズのものにかえてもらった子も。
2-07 (2).jpg次に、ヘルメットやプロテクターをレンタル。靴と同様、自分の頭や膝にフィットするものを選んで装着するのですが、大きすぎるものを選んでしまったり、ヘルメットのワンタッチバックルを留められず他の子にやってもらったり。小学生は全員プロテクターに足を通さずに装着し、意味のないことになっていて、皆で大笑い。しばらくして全員整ったので、準備体操を。良いお天気で、体操をしただけでもう熱くなり、スキーウエアの中に何枚か着ていた服を脱いで調節していた子もいました。
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2-07 (5).jpg日本で最も西にある屋外400Mスピードスケートリンクで、しかも国際規格標準ダブルトラックのこのスケート場の内側にはサブリンクもあります。地下通路を通り、リンクの横へ出て、靴を履きかえたら、初めはサブリンクへ。学校のスケート学習時と同じくフィギュア用の靴を借りた小学生や、ホッケー用の靴を借りたスケート経験者の中学生は、すぐに上手に滑っていました。一方、スピード用の靴を借りた人生初スケートの子や初心者の子、スケート経験はあるけれどスピード用の靴を履くのが初めての子たちの中には、滑ることはおろかリンクに立つことが難しい子も。スピード用は、刃が長く薄いうえに、靴部分がくるぶしまでで短いのです。足が靴の中で固定されておらず、ある程度固定されていないといけない足首もぐらぐらしているようだったので、靴紐をもう一度しっかりと締め直し、氷の上にちゃんと立つことから始めました。
2-07 (6).jpgサブリンクで足慣らしをし、滑れるようになってきた子から順に、400Mリンクへ。この日は大変多くの人たちがスケートをしに訪れていたので、ぶつかって怪我をしたりさせたりしないよう、反時計回りに滑るというルールを守って滑りました。長い距離を滑ることができるので、皆嬉しそう!熱心に何周も滑り、汗だくになる子もいれば、1周すると「疲れた~」「足が痛い!」と言って、すぐにベンチに座り込んで休憩する子も。
2-07 (7).jpg滑っている時でも休憩している時でも、学園生たちは他人を観察し、上手に滑っている人を探したり目で追ったりしていました。そして、スラップスケートを履いている人や、マスターズの選手と思われる方、かつて名選手だったと思われる人が、滑らかな滑りで自分を追い越していくと、急いで後ろにつき、真似をするように滑ることで上達しようとする子たちも!とは言っても、惚れ惚れとする滑りかつとても速いので、すぐに置いて行かれてしまうのですが。運悪く?ターゲットにされてしまった方は、いきなりスピード用の靴を履いた数人の子どもや大人(指導員)が、ストーキングしてくるので、驚かれたり不愉快に思われたりしたことでしょう。そんな中、嫌な顔ひとつせず、「教えてあげましょうか?」と声をかけてくださる奇特な方が出現!!まさに渡りに船のお申し出に「お願いします!」と我々。
2-07 (8).jpgリンクを一緒に滑りながら、刃の上に真っ直ぐ立つことや膝を軽く曲げること、体を「く」の字のように少しだけ曲げて滑ることなどをアドバイスしてくださいました。そして、ひとりずつの滑りを見て、褒めてくださったり助言をしてくださったり。学園生たちは、その方を「師匠」と慕い、中にはマンツーマンで教えてもらった子も!片足に長く乗ることや、氷面を押し終わった足を後ろから回すようにして滑っている足の膝にそっと引き寄せるようにすることなども教わることができました。がむしゃらに滑っていたのではわからなかったことをたくさん教えてもらい、皆の滑りが変わりました!

師匠がお帰りになられたので、我々はお昼ごはんを食べることに。割り箸が折れてしまうほどぎゅうぎゅうにご飯が詰められた、センター特製特大弁当を食べ、しっかりエネルギー補給。スケートが楽しくて仕方がない子は、食べ終わった途端に、「何時から滑りますか?」と聞き、帰るまでに滑れる時間を計算して、「あとちょっとしか滑れないじゃん!」と。しかし、かかと部分が硬いスピード用の靴を履いて滑り、午前中に靴擦れを起こしてしまった子たちは、「痛い!」「もう滑るのは無理かも・・・。」と顔をしかめ、絆創膏を貼る処置を。ベンチに寝そべるなどして食休みをし、午後の活動開始。
2-07 (9).jpg午前と同様、リンクをぐるぐる回り、疲れたら休憩する学園生たち。靴紐をしっかり締めないと、ちゃんと滑れないことがよくわかり、休憩する度に靴紐を締めなおして結ぶ子も。また、普段あまり使わない筋肉を使い、だんだん足の疲れや痛みを訴えたり、新たに靴擦れをおこしかけたりも・・・。刃が反っていて小回りや後進がしやすいホッケー用の靴を履いていた1人も勇気を出して、凄く上手な人に教えを乞いにいっていました。
大勢の人が利用しているうえに、気温が上がる午後は、氷面が凸凹になり、危険な箇所にはパイロンが置かれましたが、そこを避けて、どの子も上手に滑っていました。
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数人で、誰が速いか競走してみる子たちもいれば、転ばないよう慎重に滑る子、考えながら滑走する子も。
PM3:00 製氷作業が入りました。製氷車を興味深そうに見たり、「まだ終わらないかなぁ。」と待ち構えたりする学園生たち。20分ほどで製氷作業が終わると、滑らかになったリンクに我先にと飛び出して行っていました。ツルツルの氷上を1周してくると、「滑りすぎて、怖い!」と。
靴擦れに苦しむ子もいましたが、PM3:30まで目一杯滑りました。スケート初体験だった子も、なんとか400M滑れるようになりました!

疲れたようで、帰りの車の中では途中から皆、爆睡状態でした・・・。

16/02/08

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