村めぐり
34期が始まって5日め。初めての休日です。平日より1時間遅い起床時間まで眠りたがらず、元気いっぱいで起きだし、荷物整理や部屋の掃除などをした子どもたちは、活動ミーティングのため食堂に集まりました。今日の活動は『村めぐり(フィールド調査)』。これから1年間暮らす村を散策し、村内の道や自然の様子を感じとったり関心を深めたり、交流を深めたりしようというものです。くじで3チームにわかれ、渡された地図を見て、出かける方面や目的地を相談。決定したら、村めぐりのルールや注意事項、活動中に行う指令?や課題などを聞き、ナップザックにお弁当や水筒を入れて、いざ出発!良いお天気のもと、チームごとに10時40分頃、「行ってきま~す!」
継続生Hrさんのお勧めで、南一地区にある『大入のシダレ桜』を目指したHr・Ka・Tチーム。まだ花は咲いていなかったけれど、つぼみが膨らんでいてきれいだったので、その木の下でお弁当を食べたとのこと。午後1時前には、3人で大きな声でおしゃべりしながら、センターに戻り始めていました。
目的地を愛知県境の方にある『ブナの峰牧場』と申告して出かけたHk・Ky・Ytと指導員チーム。センターを出発してすぐに気が変わったようで、岩倉ダム方面に歩き、お弁当を食べた後には、手に手に黄色いお花を持ち、長下方面から村の中心部に向かって南下していました。
Ke・Yk・Sと指導員チームは、子ヤギがたくさんいると聞き、センターから6kmほど離れた所にあるヤギ小屋を目的地に、一路 南一地区へ。はりきって歩き、昼下がりには到着したものの、飼い主の方がおらず、小屋に無断で入ってよいものかどうか躊躇。とりあえず、外にいたヤギやポニーを見たり、お弁当を食べたり、スケッチをしたり。そのうちに、小屋に入ってヤギたちと触れ合ってもかまわないことがわかると、時間の許す限り、子ヤギと戯れていました。
なんと この日、子どもたちが辿り着く少し前に出産したヤギがいた模様。産まれたばかりと思われる赤ちゃんヤギ2頭がよろよろしながらも自力で立とうとしているところを観察し、凄い瞬間に立ち会えたことに感動していた3人でした。また、「超かわいい!」と、生まれてから1か月も経っていない子ヤギがいっぱいいる囲いの前からも離れられない様子の子どもたち。その後6km歩いてセンターに帰ることを考え、そろそろ出発しなければならない時間が迫ると、後ろ髪を引かれる思いで小屋を出発。
この活動のルールのひとつに、*午後3時から3時半までにセンターに帰る というのがあったので、限界までヤギ小屋にいたKe・Yk・Sと指導員チームは、必死で歩いていました。
他の2チームは途中で合流し、少し早い午後2時50分頃、賑やかに帰ってきました。
4時間ちょっとの時間を指令をこなしながら歩いたり、おしゃべりしたり、お弁当を食べたりして同チームの子と過ごした子どもたち。午後3時半にはセンターに全員勢揃いしました。
荷物の片づけをしたら、報告会を。*各自、『春』を感じるものをスケッチしてくる という課題に、このチームの3人は『ふきのとう』を描いていました。*村の人に時間を聞いたり、*湧き水を探して飲んだり、*よい匂いのするもの として水仙を採ってきたりしていました!
少し早いお花見をしてきた3人は、やはり『しだれ桜』に春を感じ、スケッチをしてきたとのこと。湧き水は探せなかったけれど、食べられる分だけタンポポやツクシなどの山菜を採ってきていました。また、水仙と、青紫色のムスカリ(英名:グレープヒヤシンス)の花が芳香を放っていたと発表。
3チームはそれぞれ7.5km、11km、12kmほどを歩いた様です。歩いた道のりの長い短いはありましたが、新入園生も何とか自分の足で歩くことができました。村のことや自然のことを少しは知ることができ、村の人とお話したり、皆との関係を深められたりした活動となりました。
16/04/09